こんにちは、めぐみです。
オーストラリアでの婚姻証明の1つとして「Relationship Certificate:事実婚(de facto)」があります。
今回はその「Relationship Certificate」について、実際にビクトリア州で申請した方法を具体的に説明していきます。
目次
Relationship Certificate とは
Relationship Certificate とは、いわゆる事実婚証明のことで、法的にカップルの関係が認められた正式な証明書です。
二人で家を借りる場合やパートナービザ申請などにも役立つので、とくに将来的にオーストラリアで生活する予定がある方におすすめです。
Relationship Certificate は同棲期間がなくても、また、片方(一人)がオーストラリアに住んでいれば申請することができます。
私たちの場合はオーストラリアと日本で遠距離をしていたので、申請可能なRelationship Certificate を取得することに決めました。
申請条件
ビクトリア州の条件は下記となります。
訳すと、
・二人とも18歳以上であること
・申請時に少なくともどちらか一人はビクトリア州に住んでいること
・既婚でない、すでに登録していない、他の関係証明を登録していないこと
・お互いに国内サポートを提供できること
・個人的にも経済的にもお互いに献身的であること
上記の条件に当てはまっていれば申請することができます。
申請の流れ
申請はすべて Births Deaths and Marriages Victoria のオンライン上で行います。
流れは以下のとおりです。
- 一人目のパートナーが申請フォームの入力を完了する
- メールでもう片方のパートナーに申請方法、URLが送られてくる
- もう一人のパートナーも申請フォームの入力を行う
私たちの場合は、彼が初めに申請フォームをオンライン上で行い → 私が申請する流れで行いました。
必要書類を準備する
必要書類は下記です。
- The easiest way to prove your identity is with your driver licence (if it confirms your residential address) and your passport.
- Live overseas? -You can provide equivalents, such as a foreign driver licence or foreign birth certificate.
本人確認を行う最も簡単な方法は、運転免許証(現住所が確認できる)とパスポートを提出すること。
海外に住んでいる場合は、外国の運転免許証や外国の出生証明書なども提出することができる。
基本的には、運転免許証とパスポートがあれば申請できるとのことでしたが、私の場合は、それに追加で下記のリスト3あるいは4から一つ追加で提出するようにいわれました。
- List 1: Australian passport, Australian driver licence (or learner permit), ImmiCard
- List 2: Foreign passport, Working with children check card, Tertiary education ID card (with photo)
- List 3: Birth certificate, Medicare card, Australian citizenship certificate, Visa verification (VEVO)
- List 4: Centrelink Card, Lease agreement, Rates notice, Bank statement, Utility account etc
今回は一番入手が簡単な List4 の Bank statement を提出しました。
▼最終的に提出した書類
- パスポート
- 運転免許証
- オーストラリアの銀行口座の残高証明(銀行サイトから簡単にダウンロードできます)
基本的には「パスポート+運転免許証+List3~4から1つ」を提出できれば問題ないと思います。
認証と翻訳依頼
次に、提出する証明書の ①英語翻訳 と ②公的機関の認証 を行います。
①翻訳依頼
提出する書類はすべて英語である必要があるので、英語翻訳を公的機関に依頼していきます。
翻訳は国家翻訳者・通訳者認定機関 (NAATI) の認定を受けている機関に依頼する必要があります。
オーストラリアではNAATIへネットで簡単に依頼できるので、こちらはオーストラリアにいるパートナーに頼んだ方が無難だと思います。
今回は「運転免許証」の翻訳を依頼し(パスポートは翻訳不要です)、69ドルかかりました。ちなみに「Ethnolink」に依頼しました。
英語翻訳の依頼は下記の政府サイトをご参考にしてください。
②認証依頼(certified copies)
次に、必要書類はすべてオンライン上でアップロードするのですが、それが正真正銘のコピーであることを法的権限のある機関に承認してもらう必要があります。
ビクトリア州外にいる場合
ビクトリア州以外のオーストラリアの他州または準州から申請する場合は、宣誓した警察または治安判事で認証できます。
オーストラリア国外にいる場合
オーストラリア国外にいる場合は、書類のコピーと原本を以下に持参して認証できます。
・オーストラリアの領事館または大使館職員
・公証人
・地元の警察職員
上記のなかで、私は在日オーストラリア大使館にて原本証明コピーを依頼しました。
在日オーストラリア大使館での認証依頼
大使館に直接持参するか、郵送でも依頼できます。
料金は1件につき80ドルかかるので、下記3点の書類で
- パスポート(翻訳必要なし)
- 日本の運転免許証
- 日本の運転免許証のNAATIによる英語翻訳
認証サービスにかかる合計料金は 80ドル X 3= 240ドルかかりました。
※2023年7月時点の値段
書類をアップロードする
さいごに、準備できた書類を写真やPDFにしてオンライン上でアップロードし、申請は完了です。
証明書受け取りまでの期間
申請から受け取りまでの経過は下記のとおり。
- 7月16日 オンライン上で申請
- 8月 1日 追加書類の確認メール →追加書類をアップデート
- 8月 3日 確認しましたメール
- 8月15日 登録完了メール
- 8月25日 郵送でRelationship certificateを受け取る
申請から郵送で証明書を受け取るまでに 約40日 かかりました。
かかった費用
今回のRelationship certificateを申請するのにかかった費用は下記です。
- 認証依頼:240ドル
- 翻訳依頼:69ドル
- 登録+証明書:330ドル(235ドル+95ドル)
=合計 639ドル
年々料金が上がっているからか、思ったより高いですね(汗
まとめ
Relationship certificateの申請には、費用は約639ドルかかるのと、取得まで1か月半くらいかかることを考慮して、余裕をもって申請するとよいかもしれません。
必要書類を準備して提出すれば、とくに難しいことはなく問題なく取得できます◎
費用の負担など、パートナーと相談して協力し合いながら申請するとよいでしょう。
うまく申請できることを願っています!
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