こんにちは、めぐみです。
2020年4月に政府がマスクを配布する方針を発表してさらに話題となったマスク事情。
「そもそもマスクって効果あるの?」
と疑問に思っている方へ。
気になるマスクの種類と効果・使用上の注意点についてまとめました。ではさっそく見ていきましょう。
マスクの種類
まず、マスクの種類から紹介していきます。マスクは大きく「家庭用マスク」「医療用マスク」「産業用マスク」に分けられます。
私たちが普段薬局で購入するマスクは「家庭用マスク」に分類されます。 家庭用マスクは形状によってさらに「平型」「プリーツ型」「立体型」の3種類に分けられます。
平面マスク
平面マスクはガーゼの素材で、高い保湿性と保温性が特徴です。マスク本来の捕集や飛散防止といった機能に加え、乾燥からノドを守るのに役立ちます。
プリーツマスク
プリーツマスクはその形状により、顔前部にフィットし圧迫感も少なく平面マスクに比べるとマスクと口との間に空間があるため呼吸が楽にできます。また、会話時に口を動かしても柔軟に対応しズレにくいです。
立体型マスク
立体マスクは人間の顔の形に合わせてデザインされているため、ピッタリフィットします。プリーツマスクと同様にマスクと口元の間に空間ができるので、呼吸も楽にでき、ズレにくいのも特徴です。また、プリーツマスクと比べひだがない分、口に付く心配がなく化粧が落ちづらいです。
状況に合わせてマスクの種類を選ぶ
現在、マスクが中々手に入らない状況なので難しいですが、本来であればその用途によってマスクを選ぶとより効果的です。
例えば、あまり話さない通勤時やノドの乾燥が気になる際は平面マスク。職場など接客時はプリーツマスクや立体マスクを使用するなどです。
*ちなみに、
2020年4月1日に 安倍総理大臣は政府の対策本部で、全国のすべての世帯を対象に1つの住所当たり2枚ずつ、布マスク(平面マスク)を配布する方針を明らかにしました。 理由は、 「布マスクは洗剤で洗うことで、再利用が可能なことから、急激に拡大しているマスク需要に対応するうえで、極めて有効だ 」とのことでした。
マスクの効果について
マスクの効果については、以前からその有用性は様々な議論がされてきました。
アメリカでは、マスクはそれを必要とする医療者が着用すべきであり、医療現場でマスクが足りなることや、使用法を知らない一般人は逆に感染のリスクがあることなどから着用すべきではないとしていました。
>>BBC JAPANNEWS
また、オーストラリアのビクトリア州の広告では、「もし健康ならマスクをつけないで下さい」と記載されています。
しかし、現在マスク着用の習慣のあるアジア国は、その他の着用習慣のない国に比べて感染速度や感染率が低いことが証明されています。マスクは、非常に細かい煙霧質(直径が10μ未満の液滴)は防ぐことは出来ませんが、その以上の大きい粒子(咳やくしゃみをした際に飛ぶ唾など)を防ぐのに有用であると言われています。>> Medium Corona
* ちなみに、咳やくしゃみは6m先まで届くと言われています
このことから、現在アメリカのワシントンポストの報道では、 ホワイトハウスでも再度マスク着用の有用性について検討していることが取り上げられていました。
また、WHOでは
Masks are effective only when used in combination with frequent hand-cleaning with alcohol-based hand rub or soap and water.
マスクはアルコール消毒や石鹸と水を基本とした頻回な手洗いと一緒に行うことでその効果を発揮すると発表しています。
これらのことから、マスクは手洗いと併用しコロナウイルスの飛沫感染リスクを緩和するのに効果的であるといえます。
そこで、効果的にマスクを着用するために重要な正しいマスクのつけ方について見ていきましょう。
正しいマスクのつけ方
マスク着用のポイントは、
- 口と鼻を覆う
- 鼻にフィットさせる(針金が入っている場合)
- プリーツ型、立体型は顎まで覆う
- プリーツが下になるように着ける(プリーツ型)
です。
シンプルですが、意外とこれができていない方が多いです。特に鼻を出していたらマスクをつけている意味がなくなるので、注意しましょう!
マスクをする際の注意点
マスクをしている際は、むやみにマスクを触れたり顔に触れることを避けましょう。マスクにはウイルスが付いてる可能性があるのと、ウイルスの付いた手で顔に触れるとその手を介して感染する恐れがあります。
もし触ってしまった際は、その度に手洗いもしくは手指消毒をしましょう。つまり、上記のWHOが提言していた「手洗い・手指消毒との併用」とはこの意味も含んでいるといえます。
マスクをつけるタイミング
WHOでは、マスクをつけるタイミングとして、
・If you are healthy, you only need to wear a mask if you are taking care of a person with suspected 2019-nCoV infection.
・Wear a mask if you are coughing or sneezing.
健康な人は、コロナウイルスを持っている可能性がある人と接触する場合や咳やくしゃみをする場合に着用するようにアナウンスしています。
しかし現在、無症状の人でもコロナウイルス陽性となっているので、全ての人がウイルスを持っているという認識の下では、人と接触する際はいつでも着用する必要があるといえます。
さいごに
京都大学のウイルス研究をしている宮沢先生が公開している感染予防ポスターを紹介します。
✔自分も含め全ての人がウイルスを持っていると思って行動する
✔「移らない」→「移さない」意識を持つことが大切である
と言っています。
一人ひとりが意識して行動していくことで、感染拡大防止に繋がります。お互いに声を掛け合いながら、皆でウイルスと戦っていきましょう!
まとめ
今回は、マスクの効果と使用上の注意点について書かせて頂きました。マスクはコロナウイルスの感染原因である飛沫感染を防ぐのに効果があることが証明されました。
しかし、正しいマスクのつけ方、顔やマスクを触らないことなどに注意し、手洗いと手指消毒と併用することが大切です。
また、マスクは非常に小さい粒子のウイルスを防げないことや、マスクの隙間から感染する可能性もあるため、100%感染を防げるものではありません。このことから、感染予防としては「人混みの場所に行かない」「人との接触を避ける」ことが第一ということです。
つまり、マスクはやむ負えない外出時に、人と接する際に着けるという認識を持ちましょう。