看護師はストレスの多い職業と言われます。
それもそのはず、『人間関係』や『仕事の責任』『仕事量の多さ』…など日々の業務の中でそのストレスの原因が沢山あります。
私も実際それらのストレスに悩まされている看護師のうちの1人です。
そこで今回は、その看護師のストレスの原因とストレスとうまく付き合っていくための対処法を紹介していきます。
目次
イライラがとまらない看護師必見!【ストレスフリーで楽しく働こう】
「嫌な先輩がいる」
「仕事の責任が重すぎる」
「給料がわりに合わない」
などなど。
看護師をしているとストレスは尽きませんよね。
マイナビ看護師アンケートで、そうしたストレスを抱える看護師に対するアンケート調査をとっています。
その結果がこちらの5つになります。
- 人間関係:職場、患者と家族
- 仕事の内容 :責任が重い
- 仕事の多さ
- 給料や労働条件
- 長時間労働や休日の少なさ
マイナビ看護師アンケートより(2019)
では、一つずつ掘り下げてみていきましょう。
看護師のストレス1位: 人間関係
やはり看護師のストレスの原因1位は『人間関係』です。
なぜなら看護師は人と接するサービス業なので、患者やその家族、同僚の看護師、医者や理学療法士などの多職種との連携など、多くの人と接します。
なので、人と接する機会が多い分、人間関係上のストレスも多くなるんですね。
とくによく聞かれるのは『嫌な先輩』『嫌な上司』です。
「どうしてこんなことも分からないの?」「もう3年目だからできるよね?」など嫌味を含んだ言い方をしてプレッシャーをかけてきたり…。その状況が毎日続けばストレスも積もりに積もっていきますね(泣)
看護師のストレス2位:仕事の内容
看護師のストレス2位は『仕事の内容』です。
仕事内容はその病棟によりますが、やはり『患者の命に関わる仕事』である以上、その責任が重いです。
とくに自分のキャパを超えた範囲での仕事内容は、心身ともに負担が大きくなります。
看護師のストレス3位:仕事の多さ
ストレスの3位は『仕事の多さ』です。
看護師の仕事は、『療養上の世話』『診療の補助』なので、とりあえずその仕事範囲が広いです。
「オムツ交換」から始まり「採血・点滴管理」や「リハビリの介助」、また「退院に向けての調整」と「多職種との連携」などなど。
頑張っても頑張っても一向に仕事が終わらないという事態が頻発です(泣)
看護師のストレス4位:給料や労働条件
ストレス4位は『給料や労働条件』です。
忙しい仕事にも関わらず、その給料がわりに合わないと思っている人が多いです。
看護師は年数が上がっても、役職につかない限り手当がでない所も多いので、1年目と5年目でもほとんど給料が変わらなかったりします。
それにも関わらず、係や委員会の仕事を任されて責任は重くなっていく一方で、そんな悪い労働状況もストレスの1つですね。
看護師のストレス5位:長時間労働や休日の少なさ
さいごに、ストレス5位の『長時間労働や休日が少ない』ことです。
とくにこれは私にとって一番の問題でもあります。
仕事内容や量が多くて、日々の残業は当たり前。くわえて、勉強会や病棟会で休日出勤もあり、気づけば家と職場の往復の毎日…。
病棟勤務していた時は、休みの日にリーダー会や病棟会、勉強会が重なって、10日間連続で職場に行っていた時がありました。振り返ると完全にブラックでした…。
また、年休も先輩が優先にとれる制度だったので、1年目は連続4日で、3年目になっても5日でした。なので有給も自然消滅は当たり前です。
でも、同じように当てはまる場所で働いている方もいるのではないでしょうか?
休みも十分でないため、どんどんストレスは溜まっていく一方ですね。。
看護師のストレス対処法
以上で看護師のストレスについて紹介していきました。
やっぱり看護師は沢山のストレスに悩まされます(泣)
ストレスが多すぎると『心の問題』や『身体的な病気』にもなりかねないので、適切に対処していくことが大切です。
そこで、下ではその対処法について紹介していきます。
まずストレスについて知ること
まず自分のストレスについて知っていきましょう。
ストレスは、人それぞれで違います。同じ現象をうけても『ストレス』と感じる人もいれば『そうでない』と感じる人がいます。
たとえば、勉強が大好きな人であれば、たとえ休日に勉強会があったとしてもストレスと感じずに、喜んで参加しているかもしれません。
なので、まずは『自分のストレスについて知ること』が大切です。なので、ノートでもなんでも、自分の今のモヤモヤとした気持ちを書きだして、ストレスの洗い出しから始めましょう。
*ストレスの洗い出しの手助けとなるのが、下の著書『反応しない練習』です。
『すべてのストレスは反応から生まれる』という考えで、その対処法も教えてくれます。ストレスマネジメントの近道になりますよ。
根本原因を対処する
洗いだしたストレスについて、つぎはその『根本原因』について対処していきましょう。
特に物理的なストレス=たとえば、「休みが少ない」「給料が安い」「業務が合わない」などは、職場自体を変えてしまうのが一番手っ取り早いです。
人それぞれで働き方の価値観は違います。
あなたの大切にしているものが保てない職場なら、それを大切にできる職場に移った方が何倍も幸せに働けます。
「働き方を見直したい!」「自分に合った場所を探したい!」という方はこちらを参考にして下さい>>【保存版】看護師の働き方10選【自分に合った働き方を見つける】
生理的欲求を満たしてあげる
『生理的欲求を満たしてあげる』ことは一番大切なことです。
これはマズローの5段階欲求の1段階にある欲求ですね。
この欲求が満たされないと精神的な疾患や身体的疾患を発症する可能性があります。
病気になってまで働く意味はありません。
なので、病気を未然に防ぐためにもこの生理的欲求 (食事・睡眠・清潔など)を最低限満たしてあげた働き方をすることが大切です◎
自分の喜ばせ方を知る
ストレスとうまく付き合う方法として、『自分の喜ばせ方を知っておく』ことも大切です。
上で紹介した根本原因を対処することは、ストレスコーピングの『問題焦点型』になりますが、こちらは『情動焦点型』というストレスで傷ついた感情を癒してあげる方法になります。
人に話して落ち着くのであれば、「相談できる人」を決めておいたり、好きなアーティストのライブDVDを見て気持ちが上がるのであれば、それらのDVDを常備しておきましょう。
自分が落ち込んでいたり、ネガティブになっていると感じた時に、積極的に自分を喜ばせてあげましょう!
▼趣味を楽しんでストレス発散
まとめ
今回は、看護師のストレスの原因とその対処法について紹介していきました。
看護師は 『人間関係』や『仕事の責任』『仕事量の多さ』 など、業務上ストレスの原因となるものが沢山あります。
なので、まずは自分のストレス原因について知り、その根本原因を対処していきましょう。場合によっては、職場を変えるなどの選択も必要になるかもしれません。
また、『自分を喜ばせる』ことも前向きに生きるために大切な技術です。
ストレスとうまく付き合い、ナースライフを楽しんでいきましょう♩