「看護師1年目だけど、すでに辞めたい。。。」「辞めたくなった時の対処法を知りたい。」とお悩みの方へ。
本記事では、
・看護師1年目辞めたくなる理由
・理由別の対処方法
・看護師1年目でも転職できるの?
の3本で解説していきます。
私も看護師1年目の「辞めたい時期」がありました。先輩に泣きついたり、盛大に落ち込んだり…。なのでその気持ちは痛いほど分かります。
そこで、今回はその「看護師辞めたい時期」を乗り越えた経験から、理由別の対処法について紹介していきます。
目次
どうやって乗り越える?看護師1年目で辞めたい【理由別の対処法を紹介】
1年目看護師の多くが経験する「看護師辞めたい時期」。
辞めたくなる主な原因はざっとこんな感じです。
✓業務がうまくいかない
✓仕事が大変(責任が重い)
✓職場の人間関係
✓体調を崩した
とくに看護師1年目は、初めてで慣れない職場や初めての患者の受け持ち、初めての採血・点滴、インシデント…。全てが初めてのことだらけなので、当然うまくいかないことが沢山ありますね。
では、1つずつ掘り下げてその対処法を紹介していきます。
看護師辞めたい理由①業務がうまくいかない
1年目看護師の辞めたくなる理由の1つ目が「業務がうまくいかない」ことです。
たとえば、
「スケジューリングがうまく出来ず、業務が終わらない」
「採血がうまくできず失敗ばかり」
「他の子は自立しているのに、私はまだ自立できない」など。
自分の出来なさに落ち込んで、プライドもズタズタ、自信の欠片もなくなっている状態です。
私もありました。「他の子は出来るのに、なんで私はこんなにも出来ないんだろう。」と同期と比べて。
でも、そう思えている人こそ今後成長していきます。
出来ない自分に落ち込むというのは、心の奥底の期待↔現実はうまく出来ないという葛藤が生じている状態です。
なので、落ち込むことは“当たり前”の反応です。さらに言えば、看護技術や業務は初めてのことなので、初めからうまく出来る人なんていなくて当然です。初めは失敗ばかりですが、その失敗↔挑戦を繰り返して徐々に成長していきます。
「でも、他の同期は私より全然できてる。。」と思った方もいるかもしれません。
成長のスピードは個人で異なるので、気にしなくて結構です。先輩に「私があなたと同じときはもう出来てたけど。」と皮肉を言われても気にしないようにしましょう。
コミュニケーションが上手な人もいれば、採血が得意な人、スケジューリングがうまい人など人それぞれで特技は違います。
他人と比べたところ落ち込むだけなので、比べるのは“過去の自分”にしましょう。
ゆっくり自分のペースで1つずつ解決していきましょう。
・業務ができないのは当たり前
・出来ない→できるようにするため、
先輩に相談しながら対策を考える
・自分のペースで1つずつクリアする
・同期や先輩と比べない
・比べるのは「過去の自分」
看護師辞めたい理由③仕事が大変
看護師は、「命に関わる仕事」なので、その大きな責任や重圧感を感じる方も多いかもしれません。
くわえて、「自分の出来なさ」もプラスされて、心はもう潰れそうな気持ちになりますよね。
また、「自分はもう看護師に向いていない」と思うことも何度もあるかもしれません。
そこで、フローレンス・ナイチンゲールの言葉を紹介します。
彼女もその仕事の大変さについて語っています。
愛する皆さん。私たちはいつも試練を受けています。…私たちは試されており、それに耐えられるか否かは、あなた方の肩にかかっているのです。私が価値のある仕事をしている限り、この試練を通して私たちの価値が証明されるだけのことでしょう。
フローレンス・ナイチンゲール
責任が重い仕事=それだけ価値のある仕事ということです。
それだけ価値のある大変な『看護師』という仕事をしていること自体が、素晴らしいことです。
なので、まずはそんな自分を盛大に褒めてあげましょう。
そして、ご褒美として「自分の好きなこと」「自分の好きなもの」をあげて、自分を喜ばせてあげることが大切です◎
よく「自分なんて…」と謙遜する人がいますが、それが習慣になると、無意識に自分を大切にしないことが普通になってしまいます。
「自分は偉い」「頑張っている」と自分を褒めてあげると、どんどん自信も沸いて自己肯定感も上がります。
なので、大変な仕事をしている自分を褒めたり、ときにはご褒美をあげながらやっていくとうまく仕事を続けられるでしょう。
でも、時には「プレッシャーにもう耐えられない」「責任が重すぎる」とやる気を喪失する時もあります。
そんな時は、心が追いついていない状態かもしれないので、“心の休息”が必要です。
精神的な病気になる前に正直に上司に相談して、休息をもらうとよいでしょう。
休んで元気になったら、自然とやる気もでてきます。
・看護師であること自体が素晴らしい
・そんな自分を褒めてあげよう
・自分の喜ぶことを知っておき、
→ご褒美をあげよう
・やる気喪失は休息が必要なサイン
→上司へ相談して休みをとる
看護師辞めたい理由③職場の人間関係
職場に一人はいる「嫌な先輩」。
「なんでこんなことも知らないの?」
「何を勉強してきたの?」
「何度も聞かないでよ。」
など心ない言葉を言ってくる先輩。
正直言いますが、そんなことを新人に向かって言う先輩は看護師という前に『人』として終わっています。
なので、臨床経験としては上かもしれませんが、言われた新人の気持ちを考えられないという時点で精神的・人間的スキルの低い人です。
でも反抗すると、こういう人は倍返しで返してくる可能性があるので危険です。言われた時はグッとこらえて、心の中で言い返してやりましょう。
ただ、明らかに筋違いのことを言ってきたら、その時はグッとこらえて、一度時を改めてお互いの心が平常の時に、
「私はこう思いますが~」という形で『意見』として伝えると良いでしょう。
感情に任せて言うと、自分の伝えたいことが伝えられなかったり、逆に向こうが平常ではない時に言っても会話が成立しません。
なので、平常心で相手を思った言葉使いで言うことが大切です。
また、相手を思いやった行動をしていると、人の心理作用である『ミラー効果』(同調効果)で鏡に映ったように相手もあなたを思いやるようになってくるはずです。
また、ツラい気持ちを共有するのには、『相談』も大切です。
信頼できる家族や同期、先輩に正直に気持ちをはきだしてみるとスッキリしますよ。
それでも態度がさらにエスカレートしたり、変わらない場合は、その状況を上司に相談したり、必要時は病棟を移動したり転職の検討が必要です◎
・嫌な先輩は病棟に1人はいる
・仕事上の関わりだけと割り切る
・意見する時は平常心&思いやり
・ミラー効果で環境を変える
・信頼できる人に相談する
・必要時上司に相談し転職を考える
看護師辞めたい理由④体調を崩した
「生きている心地がしない。やる気がしない。」「最近眠れず、食欲もない。体重が減っている。」などの精神的/身体的な問題です。
過度なストレスを受けると、『うつ病』などの精神疾患や『身体的な病気の原因』になりかねません。
なので、それは“すぐに休養が必要なサイン”です。
私は実際にうつ病になった看護師さんの話を多々聞いたり、実際私も身体的な病気になった経験があります。
仕事よりも何よりも、『あなた』が一番大切です。でも周りは守ってくれないので、『自分で自分を守る』しかありません。
なので、正直に上司に話して休養をとったり、場合によっては転職・退職を考えた方が良いでしょう。
なにも絶対看護師を続けなくてはいけないことはありません。看護師の免許は消えないので、またやりたくなったらいつでもできます。
まずはゆっくり体を休めることを第一優先にしましょう
ただ、もし先輩や上司に相談して止められたら、断固とした態度で 「自分が危険な状態」である旨を伝えることが大切です。それでも辞めさせてくれない所は、完全にブラック病院なので、退職代行に依頼して手続きをしましょう。
・先輩や上司に相談して休養をとる
・休みの間は体をゆっくり休める
・心身の問題がある場合は受診する
・自分のことは自分でしか守れない
・必要時、移動や転職・退職を考える
・退職代行へ退職手続きの依頼が可能
看護師1年目でも転職できるの?
「でも看護師1年目でも転職できるの?」と不安に思う方がいるかもしれません。
結論から言うと、もちろんできます。
なので安心してください。
ただ場所によって経験年数やスキルを求めてくる所もあるので、働ける場所は少々限られるかもしれません。しかし、クリニック、病院、介護施設など問題なく新人でも採用してくれる場所が沢山あるので心配は不要です。
>>具体的な働き場所の例はこちら【保存版】看護師の働き方10選【自分に合った働き方を見つける】
また、自分で新人採用可能の求人先を探すのは大変ですが、転職エージェントを使えば『自分の希望にあった職場』を紹介してくれたり転職活動をサポートしてくれるのでおススメです。
「いつでも辞められる」という思えるだけで、心にも余裕ができます。
看護師はあくまでも仕事です。
看護師である前にあなたの心身をまず第一に考えましょう。
まとめ
今回は、看護師1年目の辞めたい理由とその対処法について解説しました。
まずは「なぜ辞めたいのか」というその原因を探り、うえで紹介した対策をとってみましょう。
「自分を守れるのは自分だけ」です。
『人生+α看護師』であなたが輝いていけることが一番大切です。
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